潰瘍性大腸炎の食事で知っておきたいこと8選!【潰瘍性大腸炎ブログ】

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潰瘍性大腸炎になると特に大変だと感じるのは食事面ですよね。

外食はもちろん、自炊でも気をつけることがたくさんあって大変です。

料理が趣味な筆者も、潰瘍性大腸炎になってからは日々の献立などで困っていたので、図書館にある関連本を読んだりして勉強しました。

料理を作る・食べるうえで個人的に参考になったことをピックアップして紹介するので、ぜひ参考にしてください。

 

 

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潰瘍性大腸炎の食事で知っておきたいこと8選!

1:活動期・寛解期で異なる栄養素の必要量


潰瘍性大腸炎では症状によって、たんぱく質・脂質・食物繊維の必要量が変わってきます。

 
活動期
寛解期
たんぱく質
高たんぱく質
1.0~1.5g/kg 体重/日
健康な人と同程度
0.8~1.0g/kg 体重/日
脂質
低脂質
30~40g/日未満
やや少なめ~健康な人と同程度
エネルギー比:20~25%
食物繊維
低食物繊維/低残渣
10g/日未満
健康な人と同程度
男性:21g/日以上
女性:18g/日以上

※あくまで目安なので、個人の状況に合わせて調整が必要になります。

 

たんぱく質は「活動期・体重60kg」の場合、1日に60g~90g程度が目安になります。

鶏むね肉を例にすると100gあたり20gほどのたんぱく質を含むので、200gの鶏むね肉に卵や豆腐、お魚を組み合わせることで1日の目安を達成できます。

 

脂質は症状の程度にもよりますが、活動期であれば1食10g未満、食物繊維は1食3.3g未満になるよう意識したいですね。

 

 

2:高たんぱく・低脂質の食品

 

活動期に活躍する、高たんぱく・低脂質の食品を表にまとめました。

食品名
たんぱく質
(g/100g)
脂質
(g/100g)
鶏肉・ささみ 23.9 0.8
鶏肉・むね
(皮なし)
23.3 1.9
鶏肉・もも
(皮なし)
19.0 5.0
豚・ヒレ 赤肉 22.2 3.7
まがれい 19.6 1.3
べにざけ 22.5 4.5
すずき 19.8 4.2
まだい
(養殖)
20.9 9.4
まだい
(天然)
20.6 5.8
すけとうだら 17.4 1.0
まだら 17.6 0.2
くろまぐろ
(赤身)
26.4 1.4
みなみまぐろ
(赤身)
21.6 0.4
かつお
(春獲り)
25.8 0.5
かつお
(秋獲り)
25.0 6.2
ツナ缶
(水煮)
18.3 2.5
全卵 12.2 10.2
卵黄 16.5 34.3
卵白 10.1 Tr(微量)
木綿豆腐 7.0 4.9
絹ごし豆腐 5.3 3.5
糸引き納豆 16.5 10.0
ひきわり納豆 16.6 10.0
無調整豆乳 3.6 2.0
調整豆乳 3.2 3.6
普通牛乳 3.3 3.8
低脂肪牛乳 3.8 1.0
無糖ヨーグルト 3.6 3.0
無脂肪無糖ヨーグルト 4.0 0.3
カテ―ジチーズ 13.3 4.5

日本食品標準成分表2020年版(八訂) 参照

 

商品や種類(品種)、産地、旬などで値が変化するので、栄養成分表示が記されている場合は確認するようにしましょう。

日本食品標準成分表2020年版(八訂)にアクセスすれば、ほかの食品も確認できるので、気になるものがあれば調べてみましょう。

 

 

3:活動期に推奨される脂質は1日に30g未満


潰瘍性大腸炎は発症原因や完治できる治療法がわかっていないため、脂質の安全な基準もまだありません。

ですが、脂肪は腸管の蠕動(ぜんどう)運動を刺激しますし、消化吸収に必要な胆汁酸が腸管に刺激を与えるので、下痢や腹痛の原因になりやすく、制限が必要です。

病院では一般的に20~30g/日の低脂質食が提供されることが多いため、活動期で重症度が高い場合は1日に30g未満程度の脂質を目安にするのがおすすめです。

経過観察中の軽症であれば1日に40g未満と、体調や主治医と相談しながら調整するのもOKです。

 

寛解期の場合は、健康な人に比べてやや少なめ~同程度(脂質エネルギー比:20~25%程度)で十分だと考えられています。

その理由として、脂質量が潰瘍性大腸炎の再燃に関係する科学的な根拠があまりないためです。

ですが、脂質の摂りすぎはそもそもカラダによくないので、寛解したからと言って脂物を摂りすぎることがないよう気をつけましょう。

 

 

4:摂取する脂肪酸の種類に注目しよう


脂肪酸の中には炎症を悪化させるもの、炎症を抑制するものがあると報告されています。

潰瘍性大腸炎_脂肪酸


脂質を摂る際は、飽和脂肪酸やn-6系脂肪酸を多く含む肉類や加工食品、油脂類などは控えめにしましょう。

寛解期であれば、n-9系脂肪酸やn-3系脂肪酸を優先して摂るように意識したいですね。

 

 

5:活動期に注意したい残渣の多い食品


潰瘍性大腸炎の活動期では、不溶性食物繊維に加えて残渣の多い食品を避けた方がいいと考えられています。

この場合の残渣とは、消化管で吸収消化されにくい成分や便として排出されるようなものをいいます。

詳細については、下記の表を参考にしてください。

食物繊維が多く含まれる食品 ・穀類:全粒穀物(玄米、オートミール)、トウモロコシなど
・野菜:ゴボウ、レンコン、ニラ、ブロッコリーなど
・果物:ラズベリー、柿、ブルーベリーなど
・その他:キノコ類、海藻類、種実類(アーモンド、ピーナッツ)、おからなど
皮がついたまま食べる食品 ・野菜:トマト、カボチャ、ナス、キュウリなど
・果物:ミカン、ブドウ、ブルーベリー、サクランボ
・豆類:小豆、大豆、枝豆など
タネが多く含まれる食品 ・野菜:オクラ、トマト
・果物:イチゴ、キウイフルーツ、イチジクなど
筋繊維が多い食品 ・魚介類:タコ、イカ、貝類など


皮がついたまま食べる食品については、簡単に皮をむけるものもあるので、調理の過程や食べるときに取りのぞきましょう。

 

水溶性の食物繊維については、便を有形化して下痢を抑える働きがあるので、多くても大丈夫です。

特にペクチンを多く含む果物のリンゴ、バナナ、モモなどは腸によい働きをしてくれるのでおすすめですよ。

 

 

6:低脂質食品でレパートリーを増やそう


スーパーなどで市販されている商品の中にも低脂肪なものがいろいろあります。

 
代替できる低脂肪食品
牛乳
低脂肪牛乳、無脂肪牛乳
スキムミルク、豆乳
マヨネーズ
低カロリータイプマヨネーズ
チーズ
カッテージチーズ、低脂肪チーズ
ドレッシング
ノンオイルドレッシング


個人的にお世話になっているのは、キューピーライト、青じそドレッシング、無脂肪牛乳ですね。


無脂肪牛乳は大きめのイオンでプライベートブランドのものを安く買えますよ。

味はさっぱりしていますが、きちんと牛乳感があって豆乳の独特の風味が苦手な方におすすめです。

 

時間がないときや手軽に作りたいときはこれらの市販食品を活用しましょう。

・冷凍野菜
・水煮缶・パック


トマトはあらごしされているタイプのものだと皮やタネを気にしなくていいので便利です。

 

ほかにも便利なものをピックアップして紹介します。

 

まんぞく君:IBD向けレトルト・インスタント食品

✔ 楽天市場Yahoo!ショッピングボタンをクリック後、検索欄に「まんぞく君」だけ入れて再検索すると、チキンカレーやシチューなどほかの商品を見ることができます。
※Amazonは2022年8月時点では在庫がありませんでした。

✔ 取り扱い店舗が「ドクターミール・Dr.ミール」「ケアマーク百人町薬局」であれば、正規の取引先です。


「まんぞく君」は、IBD(クローン病・潰瘍性大腸炎)の方も安心して食べられるように、栄養士や患者の協力を得て商品化された、脂質と食物繊維を控えたレトルト・インスタント食品です。

忙しいときや手を抜きたいとき、気軽に食べたいときや、いざというときの非常食などストックしておくと安心です。

公式サイト ≫ まんぞく君WEBSHOP

 

 

低脂質&高たんぱくリゾット:PFC Standard


こちらの商品は食物繊維が多いので、寛解期の方むけになります。


脂質3.5g・たんぱく質24.8g(1食あたりの平均)と低脂質&高たんぱくなリゾットで、忙しいときの栄養豊富なランチ、手軽な栄養補給におすすめです。

リゾットはスリムな形状に冷凍されていて、600Wで約5分レンジで温めるだけで食べられます。

 

原料に使われている玄米とスーパー大麦(バーリーマックス)は食物繊維が多いです。

100gあたりの不溶性食物繊維と水溶性食物繊維

スーパー大麦:(不)14.8g,(水)8.3g

玄米:(不)2.3g,(水)0.7g

そのため、寛解期の脂質を多くとってしまった日に手軽に食べられる栄養食品として活用するのをおすすめします。

 

 

7:外食や中食は栄養成分表示を確認して選ぶ


コンビニやスーパーでお弁当やお惣菜を買うときには、必ず栄養成分表示を見るクセをつけましょう

1食の脂質の目安は10gで、脂質が多いときは食べる量を少なくしたりと調整します。

 

栄養成分表示について気をつけたいのが、示している値が「全体量」なのか「○○gあたり」なのか「1個あたり」なのかです。

1つあたりの数値は小さくても、全体としては高いということもあるので、その点にも注意して確認するようにしましょう。

 

レストランなどの外食では、

・体調が悪いときは控える

・ホームページでメニューの栄養成分を確認しておく

・脂質は10gを目安にする

・辛いものを避ける

・食べ過ぎたら次の食事で調整する

以上の点を意識しながら、食事を楽しみましょう。

 

 

8:調理中のテクニック


脂質を減らす調理のコツや、食物繊維を含む食材を安心して食べるコツなどを紹介します。

 

・鶏肉は皮をはずす、脂身を切り落とす


鶏肉の皮はほとんどが脂質なので、取り除くことで大幅に脂質を減らせます。

皮の下についた脂身も包丁でとり除くとよりGoodです。

 

・野菜は繊維を断つように切る、皮をむく、すりおろす


タマネギの薄切りを横に切るなど、繊維が気になる野菜は繊維を断つように切ります。

キュウリやカボチャなど、皮が気になる場合は皮をむきます。

ほかにも、すりおろしたり、ブレンダーやミキサーを使って細かくするのもおすすめです。

 

・油は極力控え、蒸し焼きにする


調理油はできれば少なくしたいので、焦げつきにくいフッ素加工などのフライパンで、フタをして蒸し焼きにします。

くっつかないアルミホイルやクッキングシートも油を使わない調理に便利なので、活用してみましょう。

 

・ハーブなど香りを活用する


料理の油が少ないとあっさりした味付けになりやすいですよね。

そんなときは、バジルやイタリアンパセリ、ローズマリーなど香りがよくて刺激のないハーブ使って変化をつけるのがおすすめです。

 

・ごま油やバターは仕上げに少量


摂取を避けたいバターやごま油は仕上げに少量だけ加えると風味をアップできます。

普段の味付けに飽きたら少量から試してみましょう。

 

 

 

参考にさせていただいた書籍

 

今回の情報は、図書館にあった書籍を参考にして紹介させていただきました。

紹介した情報は書籍の中の一部で、伝えられていないこともたくさんあるので、参考になったならぜひ手に取って読んでいただきたいです。

 

潰瘍性大腸炎・クローン病の今すぐ使える安心レシピ 科学的根拠にもとづく、症状に応じた食事と栄養

 

潰瘍性大腸炎の食事に関する情報が、数値や科学的根拠をもとに詳しく紹介されている点が非常によかったです。

 

クローン病・潰瘍性大腸炎の毎日おいしいごはん

 

内容が読みやすく、料理のレパートリーが増える情報が多かったです。
食べたいと思えるレシピが豊富な点もGood。

 

 

おわりに


潰瘍性大腸炎の食事で知っておきたいことを紹介しました。

目安となる値や避けたい食品などを紹介しましたが、すべてをきちんと守らなければいけないかというと、わたし個人はそうではないと考えます。

個人で症状に差がありますし、本当にすべてを守って食事をしようとすると食べられるものが非常に少なくなり、続けるのが困難だからです。

ですので、情報をある程度頭に入れつつ、主治医や栄養士の方と相談しながら、自身に合った目安や食品を個人個人で探りながら決めていくのがよいと考えます。

 

今回の情報が役に立ったなら幸いです。

当ブログではほかにも潰瘍性大腸炎に関する情報を発信しているので、読んでいただけると嬉しいです。

 

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