子どもだけでなく、大人でも野菜が嫌いという方は意外と多いですよね。
野菜嫌いになる理由は人それぞれですが、野菜の苦みや風味、食感が苦手だったり、子どもの頃に野菜を食べる習慣がなくて、野菜に慣れていないことなどが挙げられます。
一方で、野菜の健康効果が広く知られるようになり、野菜を積極的に摂ることが健康に良いという意識が高まっていて、野菜嫌いを克服しようとする人も増えてきています。
この記事では、そんな野菜嫌いを心理的アプローチという方法を使って克服しようとするのが目的です。
「心理的アプローチ」とは、心や気持ちの部分に働きかけて、考え方や感情を変えたり、良い習慣を身につけたりする方法です。
野菜嫌いを克服するための心理的アプローチはどのような方法なのか、具体的な実践方法やポイントなどを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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野菜嫌いを克服するための心理的アプローチとは?
野菜嫌いの原因
心理的アプローチの説明の前に、まずはどうして野菜を嫌いになるのか原因を一緒に考えてみましょう。
野菜嫌いになる原因とは
野菜嫌いになる原因は人それぞれ違いますが、
1:野菜の苦味やにおい、食感が嫌だと感じる
2:食べたことがない野菜や、見た目や名前などから「おいしくなさそう」と感じる
3:周りの人が野菜を食べない、または野菜を食べることをあまり重視しない環境にいる
主に上記のような理由が考えられます。
ほかには、食の好みが偏っていたり、子ども時代に苦手な野菜を食べさせられたトラウマや食文化による影響なども考えられます。
これらの原因から、野菜嫌いの克服に向けてそれぞれ適切なアプローチが必要です。
子ども時代における食育の影響について
子どものころの食育も野菜嫌いに影響します。
たとえば、親や家庭環境から偏った食生活を身につけることで、野菜嫌いになる可能性が高くなります。
また、食育が十分に行われていない場合、野菜の栄養や役割について理解しないまま、偏った食事を続けることがあります。
一方で、子どものころに適切な食育を受けることで、野菜を含めたバランスの良い食生活を身につけることができます。
たとえば、親がバランスの取れた食事を作ったり、食事の時間を大切にしたり、子どもが食べたい野菜や果物を選ばせるなど、良い習慣を身に付けるきっかけを与えていると野菜の重要性を理解しやすいです。
また、学校での食育教育も重要です。
栄養バランスや食品の安全性について学ぶことができ、友達と一緒に食事をすることで、健康的な食習慣を身に付けることができます。
こうした取り組みを通じて、野菜嫌いを克服することができる可能性があります。
心理的アプローチが有効な理由
野菜嫌いに対して心理的アプローチが有効な理由は、人間の行動には心理的要因が大きく影響するためです。
たとえば、野菜が苦手という経験から「嫌いだから食べない」という自己決定的な思考が生まれてしまい、野菜を食べることに対するハードルが高くなってしまいます。
しかし、心理的アプローチを取ることで、そのような自己決定的な思考を改善することができます。
一例をあげると、野菜が健康に良いことを理解し、野菜を食べることが自分自身のためになることを自覚することで、野菜を食べることに対する意欲が高まることがあります。
また、野菜を食べることが楽しい、美味しいという体験を積むことで、野菜を食べることがポジティブな体験として認識され、野菜嫌いを克服することがあります。
つまり、野菜嫌いに対して心理的アプローチを取ることで、野菜を食べることが自分自身のためになることや楽しいことであることを認識し、野菜嫌いの克服につながるのです。
野菜嫌いを克服するための具体的な心理的アプローチ方法
ここからは、実際に心理的アプローチの具体例を紹介していきます。
野菜嫌いを克服するための具体的な心理的アプローチ方法は、以下のような方法があります。
1:野菜を自分で選ぶ
お店やスーパーに行って野菜を自分で選ぶことで、野菜を好きになるきっかけになることがあります。
色や形、香りなどを見て、自分の好きな野菜があるか探してみましょう。
2:野菜を自分で調理する
野菜を自分で調理することで、料理の味付けや食感を自分好みに調整することができます。
また、自分で作った料理は自信にもつながり、野菜が好きになるきっかけになることがあります。
3:野菜を楽しむ方法を見つける
野菜を楽しむ方法を見つけることが大切です。
たとえば、サラダに好きな味のドレッシングをかけたり、お肉と一緒に炒めたり、スムージーに入れてみたりすることで、野菜を美味しく楽しめることがあります。
ほかには家庭菜園してみるのも、野菜を楽しみつつ克服する方法のひとつです。
自分で育てた野菜には愛着や感謝の気持ちが生まれ、野菜を食べようと思うきっかけになります。
4:野菜を食べることの意味を知る
野菜を食べることが健康にどのように良いのかを知ることも大切です。
野菜に含まれるビタミンやミネラルは、私たちの身体の成長や免疫力を高めるために必要です。
また、野菜に含まれる食物繊維は、便秘を予防したり、腸内環境を整えたりするために大切です。
さらに、野菜は糖分が少なく、カロリーも低いため、ダイエットにも役立ちます。
以上の方法を実践することで、野菜嫌いの克服につながります。
ただし、一度にたくさんの野菜を食べるのは難しいので、少しずつ実践するのがおすすめです。
実践する上でのポイントやコツ
心理的アプローチの方法を学んでも、実践して続けなければ効果がありません。
そこで、野菜嫌いを克服する心理的アプローチを実践する上でのポイントやコツをまとめたので、参考にしてください。
① 少しずつ食べる習慣をつけることが大切です。最初は少量から始め、徐々に量を増やしていきましょう。
② 野菜の食べ方を工夫して、食べやすくすることもポイントです。たとえば、野菜を刻んでサラダにしたり、炒め物にしたり、スープにしたりすると、食べやすくなります。
③ 食べる前に野菜を好きな人の話を聞いたり、好きなキャラクターが食べている姿を想像してみると、食べる意欲が高まることがあります。
④ 食事を楽しむことを意識するのも大切です。野菜が苦手でも、美味しい料理であれば、食べられることがあります。
⑤ 友達や家族と一緒に食べることで、野菜を食べる楽しさを共有することができます。また、一緒に野菜を調理したり、レシピを考えたりすることで、野菜への興味や関心が高まります。
⑥ 無理をせずに自分のペースで克服していくことが重要です。焦らずに続けることで、自然に野菜を食べられることがあります。
わたしが実践しているもので、圧力鍋を活用して青臭さとシャキシャキ感をなくす方法があります。
カレーなどの野菜の味がわかりにくい料理にするとさらに食べやすくなるので、よかったら参考にしてください。
一人で実践する場合の注意点
一人暮らしを始めると、忙しさや身近に心配してくれる人がいないなどの理由から、心理的アプローチを続けることが難しくなります。
一人で実践する場合の注意点をまとめたので、できるところから始めて、続けられるように頑張りましょう。
1:目標を明確にする
何を達成したいのかをはっきりと明確にし、自分がどうしたいのかを自覚することが大切です。
2:小さな目標を設定する
一度に大きな変化を求めると挫折してしまうことがあります。
小さな目標を設定し、徐々に取り組んでいくことが重要です。
3:褒めることを忘れない
自分ができたことや進歩したことを褒めることで、自信をつけることができます。
4:計画を立てる
一日の食事を計画し、野菜を食べる時間や量を決めることが大切です。
5:味を変える
同じ野菜を毎回同じ料理で食べるのではなく、味を変えたり、新しい野菜を取り入れたりすることで、飽きずに続けることができます。
6:家族や友達と一緒に食べる
一人で取り組むよりも、家族や友達と一緒に食べることで、楽しく取り組むことができます。
7:時間をかける
野菜嫌いを克服することは、短期間でできることではありません。
時間をかけて、着実に取り組むことが必要です。
以上が、野菜嫌いを克服するための心理的アプローチを一人で実践する場合の注意点です。
自分自身でできることから少しずつ取り組んでいきましょう。
野菜嫌いの克服におすすめなサービス
ここまで心理的アプローチの具体例や続けるコツなどを紹介してきました。
できるところから始めたいですが、慣れていないと何をしたらいいか悩んでしまいますよね。
そこで、野菜嫌いの克服につながりそうなサービスを紹介します。
活用できそうなら、ぜひ取り入れてみましょう。
畑のレンタルサービス
家庭菜園がしたくても、育てる場所がなかったり、忙しくて水やりを忘れてしまう…なんてことありますよね。
そんな方におすすめなのが「シェア畑」です。
シェア畑は畑を借りて野菜作りを楽しむ、畑のレンタルサービスです。
市民農園と比べると料金は割高ですが、必要な農具や資材が畑に設置されていて自由に使え、育てる種や苗、肥料なども準備されています。
また、菜園アドバイザーの常駐サポート、栽培講習会の実施、栽培方法などが記載された資料の配布など初心者でも安心のサポート体制で、野菜作りが初めての方に特におすすめです。
畑なら土が地下に保水していて、プランターよりも水やりの手間がかからないため、週に1回程度の来園でもOK。
野菜の成長を楽しみつつ、無農薬で採れたての旬野菜を食卓に並べられるので、興味があればぜひチェックしてみてください。
まとめ
野菜には栄養素がたくさん含まれており、健康に欠かせない成分もあるので、野菜嫌いを克服することは、健康的な食生活を送るためにとても大切です。
野菜の必要性を学んだり、食べる楽しさや美味しさを経験するといった心理的アプローチを活用して、すこしずつ野菜嫌いを克服していきましょう。