みなさんは家具を配置するときに何を考えて置いていますか?
じつは置き方一つで、居心地の良い空間をつくり出すことができるのです!
今回は、そんな暮らしやすいお部屋にするための3つのルールを紹介します。
家具レイアウト 3つの基本ルール
家具は暮らすうえで欠かせない存在です。
そんな家具の配置で、暮らしやすくなったり、インテリアとして美しくみせることができます。
その方法をこれから確認していきましょう。
1:「動線計画」と「居場所づくり」から配置を考える
家具のレイアウトの基本は、「動線計画」と「居場所づくり」です。
家の中では、料理を配膳するためキッチン→ダイニングへ、洗濯物を干すために洗面室→ベランダなど、暮らしに必要な移動をいつも行っています。
この動きが効率的になるように考えることを、動線計画といいます。
レイアウトの基本「動線計画」
家具が移動のじゃまをして、遠回りや横歩きをしないといけないなら、それは大きなストレスになります。
狭い部屋なら、ソファを置かずにダイニングでくつろぐことを考えるなど、家具を絞り込むことも必要です。
さらに、家具を置く=人の居場所をつくるということです。
その居場所が心地よくなるように、
・ソファの横にお茶や本を置ける小さなテーブルを置く
・テーブルセッティングが楽になるようダイニング側に食器棚を置く
など、周辺家具や収納家具の配置をしましょう。
人が通るのに必要なスペースその1
<低い家具の間>
両側が低い家具の場合、上半身の動きがラクになるので、通路幅は最低50cmでもOKです。
<低い家具と壁の間>
片側が壁または背の高い家具の場合は、通路幅は最低60cmほど必要になります。
人が通るのに必要なスペースその2
動線部分に十分な通路スペースを確保することで、暮らしやすいお部屋になります。
よく行き来する場所や人が集まる部屋では、やや広めにスペースをとりましょう。
2:家具を使うために必要な「動作寸法」を知る
動作寸法とは、人が動作するときに必要な基準の長さのことです。
たとえば、引き出しを開ける、イスを引く、ソファに座って足をのばすなど、家具の周辺にその家具を使うための動作寸法が必要です。
気をつけたい!家具の大きさを決めるときのポイント
よく家具を買うときに、置きたい場所に収まるかだけでサイズを考えていませんか?
家具のサイズだけで「置ける・置けない」の判断をすると、部屋の中の通り道が無くなったり、引き出しや扉を開けられなくなったり、暮らしにくいお部屋になってしまいます。
特に引き出しは奥行きによって動作寸法が変わるので気をつけましょう。
家具のサイズと動作寸法
一般的に、人が動作するためには、
・引き出しを開ける:90cm
・ソファとテーブルの間:30cm
・人が通る:50cm
のゆとりが必要といわれています。
通路は、トレーや洗濯物を運んだりするので、90cmほどあるといいですね。
あなたは大丈夫?見落としがちな場所
動作寸法で見落としがちなのが窓まわりです。
開閉のためのスペースが必要なのはもちろん、カーテンは意外に厚みがあり、その分も考えて家具を配置する必要があります。
生地によっては20cm前後もスペースが必要になるので、余裕をもたせましょう。
3:「左右対称」「非対称」を意識し、ラインをそろえて配置する
家具の配置は、部屋の骨格づくりのようなものです。
骨格がしっかりしていれば、部屋はスッキリと見えます。
その配置の基本として考えたいのが、「左右対称(シンメトリ―)」と「左右非対称(アシンメトリー)」です。
この2つの基本の特徴を知って、家具配置の基礎にしてください。
左右対称と左右非対称
<左右対称(シンメトリー)>
左右対称の配置は、西欧インテリアの基本です。
非対称の配置と比べて、多くのものを収容することができます。
<左右非対称(アシンメトリー)>
左右非対称の配置は、和の空間に多いです。
物は少なくシンプルに、余白をとることで生きる配置になります。
ごちゃつかせない配置
いろいろな家具を無造作に置くと、ごちゃついた印象になります。
解消するためには、軸線を設定し、それを基準に家具を配置するとスッキリ見せることができます。
スッキリ見せる家具の並べ方
複数の家具を並べるときは、基準線を設定して、家具の中心か端のラインをそろえると整って見えます。
基準線は壁や窓の中心などに合わせると、よりスッキリした配置になります。
照明がある場合は、その中心も合わせてあげるといいですよ。
以上、家具のレイアウトについての紹介でした。
使いやすくするには、動線計画や動作寸法を意識して、必要なスペースを確保する。
スッキリみせるには、左右対称・非対称、ラインをそろえることでできることがわかりましたね。
どれもとり入れやすい方法なので、ぜひ試してみてください!