【シンプルな暮らし】失敗しない整理収納のコツは「分け方」と「しまい方」

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整理収納をしてみても、片づけが続かなくて、結局いつもの状態に戻ってしまうことってありますよね?
じつはそれ、続くような仕組みづくりがうまくできていないのが原因なのです。

今回は、減らしたものがリバウンドしないように整理収納する方法や考え方を具体的に紹介します。 

・使いやすい整理収納の方法を知りたい
・家族がいてもキレイが続く方法が知りたい
・キレイなお部屋で、心も時間もスッキリした生活が送りたい

という方は、ぜひ目を通してみてください!

前回の記事で、どのようにしてものを減らすか具体的について紹介しているので、よければそちらもご覧ください。
≫ 【シンプルな暮らし】キレイな部屋にするためにものを手放す方法

 

 

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失敗しない整理収納のコツは「分け方」と「しまい方」

場所ごとに「ここで何をするのか」を考える

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片づくお部屋にしたいなら、収納場所ごとに「ここで何をするのか」を考えましょう。

「何をするのか」考える理由は、使う場所の近くにものを収納すると、使うときに取り出しやすく、元に戻しやすいためです。

たとえば、クローゼットに収納しがちな下着やパジャマ。

実際に使うのは、お風呂後の洗面所ですよね。
洗面所に収納した方が、入浴前にクローゼットに寄って、下着とパジャマを手に取り向かうひと手間をなくすことができます。

以下のように、各部屋の目的と使うものを書き出すと、片づく家に近づけることができます。

【部屋の目的と使うものの一例】

<玄関>

靴を着脱する ⇒ 靴、スリッパ、靴のケア用品、消臭グッズ
出発地 ⇒ ヘルメットや鍵、返却するものなどのお出かけグッズ
宅配便を受け取る ⇒ ハンコ、カッター、ゴミ箱

<洗面所>

身支度する ⇒ 洗顔、歯磨き、化粧品アイテム
脱衣する ⇒ 洗濯カゴ、ルームウェア
入浴後に着衣する ⇒ 下着、パジャマ

 

整理収納の5ステップ

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整理収納がうまくいくかは「整理」にかかっています。
ここでいう整理とは、使うものを選ぶこと=使わないものは取り除くことです。

・この先1年の暮らしを想像してみて今、使うのか、使わないのか
・同じようなものは持っていないか
・経年劣化していないか

このようにものと対峙して、自分に問いかけてみましょう。

【整理収納の5ステップ】

STEP1 全部出す
棚や引き出しに入ったまま「仕分け」をすると、ただ間引いただけになります。
自分がどれだけ所有しているか知るためにも全部出して並べることが大切です。

 

STEP2 仕分け
収納スペースには「使うもの」を入れることが整理収納の基本です。
使うか使わないか、消費・使用期限内かどうか。
使うものを残して、使わないものは手放しましょう。

 

STEP3 カテゴリー分け
例えば靴の整理をする場合「スニーカー」「ブーツ」「サンダル」といったふうにカテゴリー別に分けます。
そうすることで、ステップ2で気づかなかったダブリが発見できて、さらなる見直しが可能です。

 

STEP4 優先順位をつける 
同じスニーカーでもデイリー用、運動用があるように、同一カテゴリー内でも、使用頻度が高いものから低いものまであります。
使用頻度に応じたランクづけをすることが大切です。

 

STEP5 収納

取り出しやすく、もとに戻しやすい収納場所には使用頻度の高いものを入れて、年に1回ぐらいの出番しかないシーズンものはアクセスの悪い場所でもOKです。
あとは、動線を意識して、適材適所の収納をしましょう。

5ステップの中でも、一番大切なのは①の「全部出す」ことです。

ものを全部出すことで、所有量が一目瞭然で、「こんなものがあった!」と”タンスの肥やし”に気づくこともできます。

「使う」か「使わない」かの判断に困ったら、「過去1年に使ったか」という過去を判断基準にしましょう。

 

まずはキッチンから片づける

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片づけになれていない場合は、専門性の高いところから整理収納をしてみましょう。

家1軒であれば、「キッチン」からですね。
キッチンはほかの場所のものが混じりにくく、完結しやすいのが特徴です。
毎日の滞在時間も長いので、少しずつ整理・片づけに着手できます。

ポイント

整理収納では、キッチンといった小さいスペースで、部屋の用途が限定される場所から始める

キッチンで整理収納の効果を実感したら、クローゼットや洗面所など完結しやすい場所から進めて、最後にリビングや押入れといった専門性の低いスペースの収納にとりかかりましょう。

 

押入れは1軒片付けの最初に整理、最後に収納

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さきほど、整理収納の手始めは「キッチン」で、収納の最後は「押入れ」と説明しましたが、1軒片づけのファーストステップは「押入れ」の整理から始めましょう。

というのも、押入れといった「多様なものが集まりやすい場所」は、使わないものが増えやすいからです。

ポイント

1軒家では、はじめに押入れの不要なものを手放して、収納できるスペースを作る

押入れをはじめに整理して不用品を手放し、スペースを確保すれば、収納の最後の砦としての役割を発揮させることができます。

ここまでをまとめると、整理収納の手順は以下のようになります。

【整理収納の手順】

① 大型収納(押入れなど)の整理


② 専門性が高いエリア(キッチンなど)の整理収納


③ 多様なものが集まるエリア&人が集まるスペース(リビング)の整理収納


④ 大型収納(押入れなど)の収納

※整理=使わないものを取り除く 

各エリアの収納整理が進むと、使用頻度の低いものがでてきますよね。
それらについては、使用頻度や使い勝手を考えながら、最後に押入れに収納してあげましょう。

 

収納は「適材適所」が鉄則

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片づくお部屋の収納では、使用頻度や使う人に応じて「適材適所に収納場所を決める」ことを意識しましょう。

このとき、使用頻度が高いものほど、取り出しやすい位置や高さの場所に優先して収納し、季節ものは押入れの奥や上部などが定位置になります。

収納場所の決定は使用頻度だけでなく、

<グルーピング収納>
診察券、保険証、各種手帳など病院に行くときに必要なものを1つのポーチにまとめる

<集中収納>
診察後に持ち帰る領収書なども近くに収納する「集中収納」

もとり入れることで、緊急時に迷うことなく対応できるようになります。

「グループ分け」を意識しない収納もケースバイケースでとり入れてあげましょう。

例えば習い事の衣装は家の中では使いませんよね。
それならクローゼットに入れる必要がないので、洗濯後は洗面所近くの場所にバッグに入れて収納します。
「習い事」や「衣類」といった「グループ」をあえて崩す方法です。

ポイント

・収納場所は取り出しやすく、元に戻しやすい場所に決める

・使うときにできるだけストレスを感じないように収納する

 

収納場所を決める8つのルール


収納場所の決め方がわかりましたが、具体例がないとわかりにくいですよね。

より詳細な考え方や方法を8つ紹介するので、収納するときの参考にしてください。

① 収納場所は「バラバラでいい」

やかんを例にすると、コンロ下の鍋やフライパンと一緒に収納するカテゴリー収納ではなく、「やかん=まず水を入れる」と考えて、シンク下に収納します。
「使う場所 >カテゴリー」で考えることが大切です。

② ゾーンをはっきりさせる

水を使う、調理する、炒めものをする、盛りつけする…と、キッチンという空間内でも1m違うだけで、やることや使うものは変わってきます。
ゾーンを意識して収納することが肝心です。

③ 上・下・奥・手前、空間を意識する

上は、使用頻度が低いもの・軽いもの・大人が使うもの。
下は、重いもの・子どもが使うもの。 
奥は、優先順位が低いもの。
手前は、よく使うもの。
というように各空間の利点と弱点を活かした収納をしましょう。

④ アクセスしやすい場所=目線~腰高

アクセスしやすい場所は、目線~腰高までの高さです。
把握しやすく、出し入れするときにしゃがんだり、背伸びをしなくてすみます。
子どもは目線の高さが違うので気をつけてあげましょう。

⑤ グルーピングする

病院関係のグループ(診察券、保険証、各種手帳など)、住所録関係のグループ(年賀状、転居はがき、住所録など)のように、関連するものをまとめて収納すると探す手間を軽減できます。

⑥ 棚と引き出しの違いを理解する

棚は大きなものを、引き出しは小さなものというように、それぞれの収納に適したものを入れましょう。
そのさい、棚の奥のものをワンアクションで取れるように、手前に置くものの高さや大きさを意識しましょう。

⑦ オンとオフシーズンの定位置を決める

季節ものは、頻繁に使う時期はアクセスしやすい場所にします。
また、オン・オフの定位置を決めておくと、シーズン到来時に衣替えのように入れ替えるだけですむので、管理しやすく収納場所に困りません。

⑧ 1軍・2軍を考える

例えば年賀状や慶弔時に使うペンと日常で使うペンを一緒に収納すると、使い勝手が悪くなる原因になります。
日常使い(1軍)と、ストック&イレギュラー(2軍)に場所を分けて収納しましょう。

 

一番ラクな収納は「かける」と「引き出す」

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フックやポールに「かける収納」、トレーに入れて「引き出す収納」は、アクション数が少ない収納方法なので、効率がよく片づけがラクになります。

アクションの少ない収納例

・使用頻度の高い茶碗などを家族分トレーに入れて、引き出すだけ

・大人の衣類の多くをハンガーにかけて収納(衣類をたたまない)

また、フックを使った「かける」「吊るす」収納には、様々な壁面が収納スペースとして有効活用できて、さらに一目瞭然で把握できるメリットがあります。

【オススメアイテム】

<物干しワイヤー>

お部屋にものをかけるところがない方には、室内物干しワイヤーつっぱりラックがオススメです。

物干しワイヤーは、防水・防さび、4.2m、耐荷重20kgで接着剤か穴あけの2種類の方法で設置できます。
洗濯干しや収納に使えて、使わないときはワイヤーを戻して目立たなくすることもできてインテリアの邪魔をしないデザインとなっています。

 

 <つっぱりラック>

つっぱりラックは、穴をあけられないお部屋にも使えて、収納や飾り棚、お部屋の仕切りと使用用途は多岐にわたります。

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1アイテム1区切りを目指す

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収納する場所のスペースを明確にしてあげると出し入れが簡単になります。

仕切ることができるアイテムを活用して、もの同士が混ざるのを防ぎましょう。

基本は1アイテム1区切りですが、文房具などアイテム数が多いものは、「書く(ペン類)」「切る(はさみ、カッター)」「測る(定規)」など用途や形状別に区切りましょう。

フライパンなどかさのあるものは、収納ボックスに「斜め」に入れると、空間を無駄にすることなく収納力を上げることもできますよ。

【オススメ仕切りアイテム】

<無印良品 ポリプロピレンファイルボックス>

 

ラベリングで指定席を作る

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「何が収納されているか」をラベリングすることで、家族と情報を共有できるので、家の中がスムーズに片づきます。

ラベリングでは、使う人や使う状況、インテリアに合わせた方法を導入してあげましょう。

【ラベリングの一例】

① 【文字】で表示(レベルライターで作ったラベルなど)


② 【写真・イラスト】で表示(写真や絵で中のものを表現)


③ 【柄・マーク】で表示(マスキングテープやシールの柄で持ち主を判断)

ラベルは使いやすさを向上するためのものです。
オシャレさも大切ですが、使いやすいと思うラベル方法を見つけるのが成功の秘訣ですよ。 

 

ホワイト色で情報を減らしてスッキリ見せる

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収納グッズのカラーはホワイトがオススメです。

というのも、たくさんの色や柄、文字が目にはいると、目にうるさく、その情報量の多さからどこに何が入っているかわかりにくくなるためです。

それ以外にも、白だと以下のメリットが挙げられます。

【収納グッズを白で統一するメリット】

① 清潔感がありシンプル


② 飽きのこないスタンダードカラー


③ 見た目がスッキリして 片づいた印象を与える


④ 形状が違っても色が一緒なら棚全体に統一感が出る


⑤ ブランドやお店を問わず必ず売ってる定番カラー


⑥ 色の誤差が少ない


⑦ 必要な情報だけを表示できるので記憶に残りやすい

 

基本的にはホワイトでよいのですが、お子さんやどこにしまったか忘れがちな方は、中身が見えるクリアか半透明なものがオススメです。

使う人の性格や個性に合わせて、使いやすいような収納グッズを選ぶことが大切です。

 

「子どもでもわかる収納」=「ラクできる収納」

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子どもでもわかるような収納をとり入れることで、片づけのハードルを下げることができます。

片づけるというより、元に戻すと思えば気持ち的にも少しラクですよね。

元に戻しやすいように、5つのポイントを押さえてあげるとより効果的です。

【片づけのハードルを下げる5つのポイント】

・棚 × ボックスで引き出すだけにする


・ザックリとした分類にする


・引き出し、ボックスごとに移動する


・手を突っ込むだけでいい、半オープン棚を取り入れる


・何が入っているかひと目でわかるようにラベリング
 

 

収納では「そうじがラク」かも考える

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収納する際、出し入れのしやすさも大切ですが、「いかにそうじの負担を減らすか」を考えて収納方法を決めると、そうじをラクにすることができます。

【そうじがラクになる収納例】

・液だれしないように洗剤類はトレーにまとめる


・靴箱を使って棚を汚さない


・そうじしやすいように棚の最下段を高く設置する


・水が必要な粉洗剤は蛇口の近くに収納する 

 

「片づく仕組み」をつくることで家族も巻き込む

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家族が多くなると、掃除や洗濯、料理すべてを一人で完璧にこなすのは困難ですよね。

それなら、「片づく仕組み」を整えて、家族にも協力してもらいましょう。

【片づく仕組みづくり】

整理でものを厳選

「かける」「引き出す」の手間がかからない収納

定位置で共有、ラベルで見える化

仕組みと自己管理で家族も協力

環境が整うと、各々自分のことは自分でできるようになり、ルールや仕組みが明確になることで、協力してくれやすくなります。

お部屋がスッキリすることで快適さを知り、自らキレイな状態を目指す受動から能動へといった意識の変化もあらわれます。

ここまでできれば、キレイを持続するのは簡単になりますよ。

 

自分のものは自己管理

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ご家族がいる場合、自分のものは自分で整理・管理してもらうようにすると、ものに対して責任感や片づけの意識を持てるようになります。

ものを「残す」「手放す」判断もその「持ち主」が決めるようにしましょう。
その理由は、そのものの価値はその人にしかわからないからです。

ただし、待っていてはいつまでたっても整理ができないので、こちらから声をかけたり、一緒に「全部出し」をして手伝ったりと、考えるキッカケを作ることは必要です。

 

おわりに

今回の記事では、減らしたものをリバウンドしないように整理収納する方法や考え方を具体的に紹介しました。

【片づく家になる9のポイント】

① 全部出してどれくらい持っているか把握する
② 「まとめる」ではなく「どこで使うか」で収納

③ ラベルで見える化

④ 面倒なところはざっくり分類して収納

⑤ ものを手放す判断基準は「使ったか、使わなかったか」

⑥ 自分のスペース=自己責任

⑦ 「片づけ」ではなく「元に戻す」と考える

⑧ アクション数を減らす=「かける」「引き出す」のワンアクション収納

⑨ 家族が協力してくれる仕組みを作る 
 


実践してみた中で、一番試してもらいたい方法は「アクション数を減らす」です。

1人暮らしの部屋だと収納が限られているので、ハンガーラックに普段着るものをかけて、シーズンものやスーツはクローゼットにかけて収納していました。

 

たたむ手間がなくて、乾いたらかけるだけで部屋が散らからない、服を選びやすい、衣替えも入れ替えるだけといったメリットばかりだったので、時短にもなってよかったです。

ちなみに下着などはケースに入れるだけの収納にしています。

今回紹介した内容を実現できれば、キレイが続くお部屋の実現も夢ではありません。
できる範囲から少しずつ進めて、理想の暮らしを叶えちゃいましょう!

【前回】
  【シンプルな暮らし】キレイな部屋にするためにものを手放す方法

 

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