前回の記事では、片づけが続かない人に向けて、どのようなことを意識したり、実践するとキレイが続くお部屋にできるかについて紹介しました。
≫ 【時短】キレイな部屋にするために整理収納で覚えておきたい考え方
今回は、お部屋をキレイにするために、どのようにしてものを減らすか具体的に紹介していきます。
・片づけようとしても、気づいたらものが増えてしまう
・ものを捨てる基準を知りたい
・キレイなお部屋で、心も時間もスッキリした生活が送りたい
という方は、ぜひ目を通してみてください!
ものが捨てられないなら手放そう!
ものを手放すメリット
まずは、ものを手放すことでどんなメリットがあるか知りましょう。
【ものを手放すメリット】
① 今あるものを大切にできる
② ものを手放し増やさないことで、衝動買いが減り、無駄づかいが減る
③ 散らかったものがなくなり、心が軽くスッキリする
④ お部屋が広くなり、スペースを確保できて動きやすい
⑤ 管理するものが減ることで、片づけや掃除がラクになる
ものを手放すことには①~⑤のメリットがあります。
つい、「いつか使うから」と取ってしまいがちですが、過去を振り返ると実際に使ったという記憶は少ないです。
わたしも昔はものを残しておくタイプでしたが、今では必要なものだけの方がよいことが多いと気づき、手放すことを意識するようになりました。
ものを捨てられない理由
ものを捨てられないのに、以下のことが原因の人が多いのではないでしょうか。
・せっかく買ったからもったいない
・いつか必要になるかもと残しておく
お金を出して買ったものだと、捨てようと思っても「もったいない」気持ちがついてきますよね。
そんなときは、「使う」か「使わない」かで判断すると手放しやすくなります。
とくに溜まりやすい以下のものは、保管スペースを決めて、期限を決めて処分するようにしましょう。
【日常で溜まりがちなもの】
・服
・紙袋
・保冷剤
・化粧品サンプル
・使い捨て調味料
・ダイレクトメール・割引券
本当に必要かを考えてから買う
捨てるのも大事ですが、そのあとにものを増やしては元も子もありません。
・高価なものが捨てられない
・お得感で買い物をしてしまう
ものを増やさないためにも、買い物をするときは、「本当に必要なものか」を一度考えるようにしましょう。
この意識を持つことで、セールやお得に踊らされず、買いすぎを減らすことができますよ。
不用品を売るのにこだわると捨てられない
ものを捨てられない理由に「高かったのにもったいない」という気持ちがあると思います。
捨てるのがもったいないから、ネットなどで売るという選択肢もでてきますが、 ここで気をつけたいのは「売る予定だと言い訳をして部屋に溜めてしまう」ことです。
本来の目的は「いらないものを手放して部屋をスッキリさせる」ことです。
お金もうけが目的ではないので、「売る」以外にも「譲る」ことや「捨てる」など選択肢を増やして、お部屋をスッキリさせる目的を達成しましょう。
残す基準は「使う」か「使わない」
ものが捨てられない理由がわかったら、つぎは実践です。
具体的には、以下の2点を目安にお部屋のものを分けてみましょう。
① 「使う」か「使わない」かの基準で判断する
② 1年の間に使ったかどうか
シーズンものでも年に一度は出番があるので、このルールで多くのものが解決します。
扇風機やヒーターなど短期間だけど毎年必ず使うものは、アクセスしにくい収納スペースに入れておくといいですよ。
ルール通りに分けていても、いただきものなどで「使わないけど捨てられないもの」が出てきます。
そんなときは、
・優先して使い切り気持ちの整理をつける
・人に譲る
・寄付をする
といった方法で手放しましょう。
手放すものは「譲る」「売る」「捨てる」に分類する
手放すものは「譲る」「売る」「捨てる」といった方法をとるようにすると、決心がつきやすくなります。
この中での優先順位は、
①捨てる ⇒ ②譲る ⇒ ③売る
の順番になります。
【手放す具体的な流れ】
1:汚れや破損などで使えないものを捨て、美品や新品に近いものだけ残す
2:ボックスなどに譲りたいものを入れておき、来客時などに譲ったり、譲り手を探す
3:ブランド物や服、譲り手の見つからない大きなものを期限を決めて売る
4:期限までに売れないものは捨てる
手放す選択肢をいくつか用意し、順を追うことで気持ちの整理もできて手放しやすくなります。
手放すもので売る基準は1000円以上
いらないものを売るにしても、箱詰めや発送などの手間がかかってきます。
不要なものすべてを売るのは、売れない可能性もあり労力に見合わないので、1000円を基準にしましょう。
家の近くに不用品買取のお店があるなら、そちらを活用するのも手です。
「譲る」「売る」ものは一時保管置き場を用意する
譲ったり、売ると決めたものは、そのままにしないで置き場を決めて保管しましょう。
譲るものは玄関近くに収納しておくと、来客があったときに渡しやすいです。
売るものも収納場所を決めて、近くに梱包用の材料も入れておくと便利です。
保管場所を確保できていれば、すぐに手放せなくてもストレスなく過ごせますよ。
愛着のあるものは無理して手放さなくて大丈夫
ものを手放す基準に「使う」か「使わない」かで判断するとお話しましたが、好きなものや思い出のアイテムなど、使わないけど手放せないものもありますよね。
気持ち的なものは、無理に手放さなくても大丈夫です。
そのかわり、「気持ちで判断したもの」と「気持ち以外で判断したもの」の保管場所は別に確保しましょう。
場所を別にすることで、誤って捨てられたりといったことも防ぐことができます。
ずっと保管しておくと増えてしまうので、ときどき整理をして、不要だと感じるようになったら手放すようにしましょう。
おもちゃは定期的に子どもと一緒に見直す
お子さんがいるご家庭では、成長とともに遊ぶおもちゃが変わってくるので収納に困りますよね。
おもちゃであふれさせないためにも、おもちゃ用の収納場所を確保して、その場所からあふれそうになったら整理して手放すようにしましょう。
このとき注意したいのが、勝手に捨てることです。
勝手に捨ててしまうと片づけが嫌いになってしまうので、整理すると声をかけて、残すものと捨てるものを一緒に選んであげましょう。
【お子さんとの整理手順】
1:手元にあるものを全て並べる
2:いるものといらないものを分けてもらう
3:読まないけど好きなものは思い出として残し、いらないものは譲る、売る、寄付などで手放す
4:残すものが決まったら収納場所に戻して終了
1個ずつ判断するのは捨てにくいので、全部並べて見比べながら分けるのがコツです。
買ったら増えた分を手放す
ものを減らした後は増やさないのが整理収納の基本ですが、何も買わないということはできません。
ものを買って増えたときは、
① お気に入りを購入したら同じカテゴリーの古いものを手放す
② 迷ったら時間を置いて見直してみる
以上の2つをルールに加えてみましょう。
今よりも気に入ったものが手に入れば、古いものを手放す決心はつきやすいですし、時間を置いてみると当時と気持ちや環境が変わって、もういらないということがあります。
買い物した後にこの意識を持つことで、キレイなお部屋を維持することができますよ。
今使うものを分けると劇的に探しやすくなる
使うものの分別や不要なものを手放していると、その中でもよく使うものや利用頻度の少ないものが見えてくると思います。
このとき、
① 利用頻度の高い必要最低限のものは手に取りやすいところ
② ストック類や利用頻度の少ないものは目の見えないところ
と分けて収納してあげると、ものを探す時間を短縮することができます。
たとえば、ペン立て。
ストックのペンや筆ペンなどあまり使わないものまで入れていませんか?
利用頻度が低いものは引き出しなどにしまい、よく使う数本だけ見えるところに残すとペンを探す手間が省けます。
これはほかの収納場所にも当てはまります。
クローゼットでも、よく使うものを手の取りやすい場所に置き、それ以外は届きにくいところにしまうだけでも、収納スペースでのものの探しやすさがグッと上がります。
今回の記事では、
・ ものを手放すことのメリット
・ ものを捨てられない理由
・ ものを手放す方法や考え方
を中心に紹介しました。
いきなりすべてを片づけるのは慣れている人でも大変なので、自身でできるところから少しずつ進めていきましょう。
だんだんとものが減ってくると達成感も味わえて、片づけるのが楽しくなってきますよ。
次回は、キレイなお部屋を維持できる整理収納方法について紹介します。
キレイなお部屋の実現を目指して、少しずつ頑張っていきましょう!
【前回】
≫ 【時短】キレイな部屋にするために整理収納で覚えておきたい考え方
【次回】
≫ 【シンプルな暮らし】失敗しない整理収納のコツは「分け方」と「しまい方」