みなさんこんにちは。
1ヶ月前に潰瘍性大腸炎という難病を発症してしまい、現在療養中のデンノウです。
今回は生活で苦労することなど潰瘍性大腸炎になって感じたことを紹介します。
もし身近に同じ症状で悩んでいる方がいれば、どんなことで悩んでいたりするのかの参考にしていただければ幸いです。
潰瘍性大腸炎になってツラいと感じたこと
1:好きな料理を食べられない
潰瘍性大腸炎を発症して炎症や症状が出ている活動期中は、症状が落ち着く寛解期(かんかいき)まで食事制限が必要になります。
わたしのような中等症・軽症だと、
・過剰な摂取は避けるべき食材:牛乳、乳製品
・控えるべき食材:香辛料などの刺激物、コーヒー、アルコール類、炭酸飲料、冷えた飲料、油脂類
・避けるべき食材:腸の運動を活発にする成分(不溶性食物繊維)を多く含む野菜や豆類、きのこ類
上記の食材の摂取量に気をつけて食事をする必要があります。
紹介したものを制限すると食べられるものってかなり限られるんですよね。
逆に推奨されている食べ物は、
となっています。
食べられるものがあるだけありがたいですが、食費なども考えると同じ食材ばかりになってしまうんですよね。
そのため、いままで好きだった料理は食べられず、似たような献立になってしまうという、美味しいものを食べることが好きなわたしのような人にはなかなかにキツイ食生活が寛解期まで続きます。
2:気軽に外食できない
外食だと油脂を多く使う傾向にあるので、多くのメニューは頼むことができません。
お魚に含まれる脂はn-3系脂肪酸で抗炎症作用が期待されるため、お寿司や焼き・煮魚ならある程度OKです。
ある程度というのは、鮮度の良いものを選びつつ、脂の多いウナギやサンマといったお魚や、イカ・タコ・エビ・貝類は避けた方がいいとされているためです。
和食なら食べられるものが増えますが、天ぷらやからあげなど揚げ物が付いていると頼めなくなります。
きんぴらごぼうやひじきの煮物、五目豆など小鉢でよく見かける料理も不溶性食物繊維で避けた方がいいので、定食系は頼めなくなることが多いですね。
ここ1ヶ月はほとんど外食していませんが、メニューに脂質量が載っているとその値を参考に頼めるので非常に助かるなーと感じました。
3:同じものを食べられない
1と2で紹介したことに関連して、食べられるものが少ないため、必然的に相手と同じ食事をとれないことが多いです。
友人からのお誘いも、こちらに合わせてもらうことになるので申し訳ないと感じることが多いですね。
日常生活の食事も自分だけ専用メニューになることがあるので、同じものを食べられなくてモヤっとしたり、作る手間が増えたりとツラいと感じることがありますね。
4:自炊メニューが限られ、気軽に手を抜くのが難しい
食べられる食材が少なくなるので、自炊していたとしても作れるメニューが少なくなります。
また、いままで活躍していたスーパーのお惣菜や冷凍食品の多くが利用できなくなるため、疲れた時に手を抜けないのはちょっとツラいですね。
お肉を買うときも、赤身肉などのなるべく脂の少ないものを探すのですが、種類が少なかったり、かたまり肉だったりするので思うようにいかなかったりします。
特売品を買うことなどもあまりできなくなるので、買い物自体が少し大変になったと感じることが多いです。
以上が潰瘍性大腸炎になってツラいと感じたことになります。
まとめると食事関連でツラいと感じることが多いですね。
もともと美味しいものを食べるのが好きだったので、余計にそう感じるのかもしれません。
ここまでは病気でツラいことを紹介しましたが、逆によかったと感じたこともあったので紹介します。
潰瘍性大腸炎の良いと感じたこと
1:死に直結しない
難病と聞くと徐々に体の機能が働かなくなり、死にいたるようなことを想像してしまうのですが、潰瘍性大腸炎によって死ぬということはほとんどありません。
治療せずに放置してしまうと合併症などにより死のリスクが高まりますが、きちんと病院で診てもらい症状を落ち着かせれば、通常の日常生活を送ることが可能です。
病気が悪化してしまうと恐ろしいですが、それでも大腸切除をすることで生きることは可能です。
大腸がんの発症リスクが高くなるという報告もありますが、それでも直接死ぬわけではないので、難病の中では比較的優しいと個人的に感じます。
2:お薬の服用で症状が抑えられ、寛解期まで落ち着くと通常の日常生活を送れる
潰瘍性大腸炎は現時点では完治する治療が見つかっていませんが、症状がひどくなければお薬を飲むことで症状を抑えることができます。
また、症状が落ち着いた状態である寛解期まで抑えられると、ほとんど普通の人と同じような生活を送ることができます。
食事に関しても、寛解期ではバランスのいい食事制限を心がければ、厳密な食事制限の必要ありません。
※暴飲暴食や辛い香辛料、カフェインが多いものは避けたり、アルコール類は少量と注意は必要です。
なかには何年も再発していないという方がいらっしゃるので、希望のある病気だと思います。
それに現在見つかっていないだけで、将来完治する治療法が見つかる可能性もありますしね。
潰瘍性大腸炎で個人的によかったこと
1:お酒やタバコ、辛いものが苦手
潰瘍性大腸炎ではお酒やタバコは控えた方がよく、辛いものも刺激となるので避けた方がいいとされていますが、どれも苦手なのでそのあたりのストレスがないのは個人的によかったです。
2:自炊に関して知識があり工夫ができる
もともと料理が趣味で普段から自炊をしていたので、食事制限ですごく苦労することがなかったのはよかったです。
調理の工夫もノンフライや蒸し料理、代用食品などいくつかは自然に思いつくので、ゼロ知識だったらどれだけ大変だったのだろうと感じますね。
オイルスプレーやテフロン加工フライパンは潰瘍性大腸炎なら必須です。
3:油を抑えた食事により自然とダイエットできる
潰瘍性大腸炎では油脂系を控え、高たんぱくな食事を推奨されているため、食事制限をしていると自然とダイエットに繋がります。
もともと太り気味だったので、体重が減っていくのを数値で見ていると嬉しくなります。
病院で診てもらう前はあまり食事がとれず下痢ばかりだったので、その時期も含めると4~5kgほどダイエットできました。
ただ、寛解期まで落ち着くと多くのものが食べられるようになるので、リバウンドしないように気をつけないといけません。
4:日本に住んでいてよかった
日本に住んでいれば、医療保険制度により医療費の3割負担で治療が受けられます。
医療保険が充実していなければ、今後も多額の医療費がかかるので、想像するだけでゾッとしますね。
医療の質も高いので安心して治療を受けられるのも嬉しいポイントです。
また、日本には和食といった油脂の少ない食事メニューや食材が豊富にあるので、食事制限ですごく助かっています。
お豆腐や鮮魚、茶わん蒸しなどの卵料理と手軽に手に入る食材が多いので、日本人でよかったなーと強く実感します。
おわりに
潰瘍性大腸炎になってツラいことやよかったことなどの感じたことを紹介しました。
病気自体は完治する方法が見つかっていないため、この先ずっと付き合っていくことになります。
それでも、症状が落ち着けば今まで通りの生活が送れるようになるので希望が持てますね。
デメリットに感じることもとらえ方次第ではメリットにもなるので、あまり落ち込まずに良いところに着目して生活していこうと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからも潰瘍性大腸炎に関することを紹介していくので、読んでいただけると嬉しいです。
それではまた次回の記事でお会いしましょう✋