タイトルにあるように慢性副鼻腔炎を治療しているお話になります。
同じような症状で悩んでいる方や「もしかしたら当てはまるかも…。」と悩んでいる方の参考になればいいなと思い綴っていきます。
【目次】
慢性副鼻腔炎とわかるまで
2015年頃に症状がみられ、その時はニオイが感じにくいという状況でした。
それよりも昔にアレルギー性鼻炎と言われたことがあり、それがストレスなどで慢性化したのかなと思います。
心配だったため、当時も病院で診てもらったのですが、アレルギー性の鼻炎じゃないかということでした。
車を持っていなかったため、近くの病院しか選択肢になく、私自身も時々薬を飲み忘れていたせいか、治療はあまり効果があらわれませんでした。
その後、引っ越しや日常の忙しさで結局そのままにしてしまい、2020年の10月までニオイがわからないまま放置をしていました。
病院に行くきっかけは、仕事を辞めて時間ができたからです。
今度は本気で治したかったため、評判のよい病院を調べて診てもらったら、「慢性副鼻腔炎」と判明しました。
もしかしたら、「好酸球性副鼻腔炎」かもしれないともお医者さんから言われましたが、とりあえずはお薬を飲んで、経過を見ながら治療している段階になります。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)とは
鼻の中の周囲、骨の中に左右4ヶ所ずつある空洞を副鼻腔というのですが、その空洞が炎症を起こし、それが長引いて一般的に3ヶ月以上続くものを慢性副鼻腔炎と呼びます。
こうなると副鼻腔にずっと膿がたまっている状態となるので、「蓄膿症」とも呼ばれますが、粘膜が腫れるだけの場合もあるそうです。
また、「鼻茸」という鼻の中にポリープができることもあります。
近年では、原因不明で治りにくい「好酸球性副鼻腔炎」が増えていて、成人でぜんそくなどアレルギー体質の人に起こりやすいといわれています。
症状
症状としては鼻が詰まる、ドロドロとした粘りがある黄色の鼻水が出る、のどにたんが絡む、鼻からのどへたくさんの鼻水が垂れる、ニオイがわかりにくくなるなどが挙げられます。
炎症を起こした副鼻腔の位置により、頭痛や目の奥、おでこ、頬のあたりに痛みを感じることもあります。
私の場合
鼻が詰まる・ニオイがわからない・頭や目の奥が痛むが症状として当てはまりました。
特に目を含む頭痛は、ずっと片頭痛だと思っていたので、治療するまではバファリンプレミアムでやり過していました。
のちに紹介するCT撮影で結果を見たときに、空洞が詰まっていたのと、治療をしてからはめっきり起こらなくなったので、きっとそうなのだと思います。
このときの痛みは、目の奥あたりから重たい痛みがあって、気分が悪かったり、他のことに手を付けられなくなるといった感じでした。
治療方法
鼻水の吸引・洗浄、副鼻腔への薬剤の噴霧をしたり、お薬を使って治療するのが基本になります。
症状がひどく、改善がみられない場合は、鼻の穴から内視鏡を入れて、副鼻腔炎のポリープや粘膜を切断します。
感染性の副鼻腔炎であれば、この2つの方法で完治しますが、「好酸球性副鼻腔炎」の場合は再発することも多く、完治までの治療法は確立されていません。
私の場合は、お薬の服用のみで改善がみられてきてはいますが、「好酸球性副鼻腔炎」の可能性が無くなったわけではないので、内心とてもビクビクしています。
治療のお薬、お薬注意点
治療のために服用してきたお薬が以下のものになります。
・クラリスロマイシン錠200mg
・カルボシステイン錠500mg
・ルパフィン錠10mg
・モンテルカスト錠10mg
・リノロサール眼科耳鼻科用液0.1%
これらのお薬を1ヶ月分(28日分)処方してもらって服用しています。
このうち、一番下の点鼻薬はお医者さんの指示に従って、使用したり、使用しない月があります。
5ヶ月目になった今では、改善がみられたため、抗生物質であるクラリスロマイシンの服用がなくなりました。
お薬の働きとしては、上から
・細菌感染を治療するお薬
・タンを出しやすくする、慢性副鼻腔炎でたまった膿を出しやすくするお薬
・かゆみを抑える、鼻炎の症状を和らげるお薬
・鼻炎の症状を和らげる、気管支の収縮を抑えたり、気道の炎症を抑えたりするお薬
・目の炎症を抑える、鼻、耳の炎症やアレルギーを抑えるお薬
となっています。
飲み薬は一回一錠なのと飲むタイミングがばらけているため、一回に服用する量としては少ないです。
また、お薬の中には、服用期間中の飲酒やグレープフルーツジュースを飲むことを避けてくださいと注意があります。幸いにも私には関係がなかったので良かったです。
数年前に診てもらった時は、アレグラ錠とリンデロンの点鼻薬の2つで、どちらかというとアレルギー性鼻炎のお薬だったので、病院によって異なるんだなーと実感しました。
改善があらわれるのにかかった期間
鼻のニオイについては、1ヶ月もしないうちにわかるようになったので、「お薬凄い!」と一人感心していました。
過去に診てもらったときはそんなことはなかったので驚きました。
ただ、症状自体は治った訳ではなく、3ヶ月目にCTでみてみると、鼻の奥の空間は少なくなったもののまだ詰まっていたため、継続して薬を服用して、徐々に良くする必要があるということでした。
5ヶ月目には鼻の中をカメラでみてもらい、改善してきているとのことでした。
今はこの段階で、引き続き治療になります。
それにしても、ニオイがわかるのはすごいですね。
よくコロナでニオイや味がわからなくなると言われていますが、私の場合は大まかな味はわかるのですが、風味や香料はわからなくなる感じでした。
大雑把な甘いやしょっぱい、苦い、辛いなど何味かはわかるけど、繊細な部分になるとわからない感じですね。
緑茶とかもニオイがわかるようになると「こんなにも味の違いがあるのか!」と驚いたくらいです。それまではザックリお茶!って感じの味だったので。
ニオイがわからなくて困ったのは料理のときとかですね。
焦げ付きに気づけませんし、腐っているのかもニオイで判断できないので困りました。
逆に、臭いところにいてもわからなかったので、その時だけは得でしたね。
治療にかかる費用
病院の診察では、
初診(1ヶ月目):検査や処置・CT撮影をしてもらったのと初診料で、約6000円ほど。
2ヶ月目:現状報告の経過観察のみの600円
3ヶ月目:改善しているか確認するCT撮影と抗生物質服用による影響がないか調べるのに採血をして約6000円
4ヶ月目:経過観察600円
5ヶ月目:鼻の通り道と奥が良くなっているか確認するのに鼻の穴から管入れて映像で見て約2000円
といった感じです。
大体5ヶ月で15000円くらいですね。
お薬代としては、ジェネリック医薬品を活用して、5種類すべて服用する月は28日分3割負担で2720円となっています。
点鼻をしない月もあるので、5ヶ月で14000円くらいでしょうか。
5ヶ月の治療で診察とお薬合わせて約30000円の費用となりました(保険3割適用)。
こうして改めてみてみると、「結構かかってるなー。」と思いますが、それで症状が良くなってきているので後悔はありません。
病院でしてもらっていること
初診は鼻の中をなんやかんや検査して、そのあとに頭のみCT撮影をして鼻づまりがどうなっているのか見ました。
この時は、撮影用の機械がある部屋に入って、専用の場所に座り、顔が動かないように固定してもらい、あとは撮影が終わるまで待機といった感じで、非常に楽でした。
その後、撮影したものを見せてもらったのですが、本来は鼻の周りの空洞があるはずのところが鼻水や炎症で詰まっていて、「はへー。」となりました。
今後の方針を聞いたあとは、看護師さんから点鼻のやり方を実際にやりながら教えてもらい、とりあえず1週間分のお薬をもらって服用し、お薬が無くなったら症状がどうなったか報告しに行き、さらに1ヶ月分のお薬をもらって、月1で経過観察していく流れとなりました。
3ヶ月目には改めてCTを撮り、改善してきているか調べてもらいました。
この時、服用している抗生物質の影響がないか調べるために採血も行いました。
注射が嫌いな私はいきなりその事を告げられ、「えっ…。」と少し思考が止まりました。採血してくれる方が上手かったので良かったのですが、それでも注射や採血は痛いので嫌いです。
そして5ヶ月目にて、鼻の中をカメラで診てもらい、菌由来の黄色い鼻水がなくなったため、抗生物質の服用がなくなりました。
現在はここまでの治療になります。
治療に向けてやって良かった事
個人的にですが、
・事前に自分の症状を調べて推測し、そこから病院を調べる
・専門的な病院で最悪な状態の場合、手術もできるところを選ぶ
・毎日薬を飲み忘れない環境作りをする
この3つはやってよかったんじゃないかと思っています。
過去の苦い思い出もあったため、なんで治らなかったのか、ある程度この症状なんじゃないかなと調べて予想しつつ、その治療をしっかり出来そうな病院を、ネットで病院のホームページや口コミを見ながら探しました。
あと、お薬はきちんと服用することで効果があらわれるということを、登録販売者の資格を取るときに学んでいたので、飲み忘れることがないように、目の入るところに置いたり、100円均一で1週間分わけて入れられるものを買ったりしました。
また、これについてはあまり関係なさそうな気がしますが、腸内環境についても気にかけるようにしました。食事で乳酸菌を取るようにしたり、酪酸菌という大腸で働いてくれる善玉菌のサプリを服用したりですね。この酪酸菌、長寿の方に多くみられる善玉菌みたいですよ。
この中でも、病院選びは特に大切だと思いました。
機器が揃っているところだと、原因がしっかりわかる気がします。
過去に診てもらったところでは、今のところと診断方法が全く異なっていてアナログみたいな感じだったので、今の病院を選んでよかったと思いました。
以上が、現在治療中の副鼻腔炎のお話でした。
かなり長いこと放置していたので、最悪の事態を想定していましたが、改善の見込みがあったので少し安心しています。
もし、私のように身体に違和感があってもそのままにしている方がいれば、忙しいからと放置せず、一度見てもらった方が後のことを考えるといいですよ。
逆に健康な方も、知り合いが病院に行きやすくなるようなサポートをしてもらえたら、病院に行っている側としては嬉しいですね。